【ワンコにダメな花 ②】
「朝顔」 朝顔の種子が有毒です。吐き気や下痢等、お腹の調子が悪くなります。朝顔は５月頃に種まきし、７月下旬から１０月上旬頃に花が咲きます。種は８月から１０月頃になり、小さいので飲み込んでも気づかない場合が多いので十分気をつける必要があります。 古代の中国では朝顔は高価な薬で牛と取引されたそうです。今でも漢方では種子を下剤や利尿剤に使っています。
「クリスマスローズ」 全草が有毒です。特に根の部分が危険です。胃炎や心臓麻痺等の症状がでます。クリスマスローズは冬咲き種(開花期12～2月、草丈15～30㎝、花色は白が中心)と春咲き種(開花期2～4月、草丈40～60㎝、花色は白､淡緑､紅褐色､暗紫)の２種類があります。根は黒っぽく、ヨーロッパでは古くから薬用として利用していたようです。
「エゴの木」 果皮が有毒です。激しい苦しみや胃がただれたり等、溶血作用があります。エゴの木は典型的な雑木林の花で開花時期は、５月から６月頃です。実が落ちたらこまめに拾うようにする必要があります。実の皮には有毒なエゴサポニンが含まれていて、魚をマヒさせるほどの毒(麻酔作用)があります。
「イチイ」(アララギ) 種子や葉、樹液が有毒です。吐き気や腹痛を起したりします。沢山飲み込むと呼吸困難や突然死することがあります。
「沈丁花 」花や葉は有毒です。血便やよだれ(流涎)、嘔吐の症状が見られます。３月に開花ラッシュの始まりを告げる花(外側はピンクで内側は白、外側内側ともに白)として知られています。
「桔梗」 根の部分に毒性があります。胃腸炎や溶血等を引き起こします。秋の七草の代表的な花ですが、6 月下旬咲き始めます。薬用成分のサポニンが含まれているので、昆虫等がつきません。漢方では太い根を干してせきやのどの薬にしています。
「夾竹桃」 花、葉、樹皮や枝が有毒です。腹痛や心臓麻痺を起したりします。又、皮膚がかぶれることもあります。大気汚染に強いので道路沿いの並木等に植えられています。夏季に桃色の花が咲きます。花、葉、樹皮や枝には強心成分を含んでいるため有毒です。これを含む植物として，スズラン（鈴蘭），オモト（万年青），フクジュソウ（福寿草），キョウチクトウ（夾竹桃）などが身近にあります。
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