ギターのネックとは…
ギターやベースにとって一番重要なところ、『ネック』について私、BigBoss金沢店のリペアマン安江が少しだけ説明しましょう。

まずギターやベースのネック反りの原因には大きく分けて二通りあります。
ひとつは湿度の変化による木の狂い。
もうひとつは弦の張力によるものです。

必要十分に乾燥された材料で作られたネックは通常の木材よりも湿度の変化による影響は少ないですが、梅雨時から夏場にかけての高温多湿や、冬期の長期間にわたる乾燥等には木材の伸び縮みによる反りなどが起こります。
ローズやエボニーなどの塗装されていない指板面の急激な過湿によって起こる逆反りや、過乾燥による指板のひび割れ,指板が縮む事によって起こるフレットの飛び出しなどです。
前者は見かけ上弦高が低くなり、主に開放から5フレット程度までのビビリや音詰まりが目立ってきます。
初期段階ではトラスロッドの調整で直りますが、ひどくなるとロッドの調整範囲を超えてしまい、大修理が必要になってしまいます。こまめな点検・調整が必要です。
レモンオイルやオレンジオイルなどの保湿剤も水分の出入りを抑制してくれる為、多湿の時期も定期的に使用したほうが良いでしょう。
楽器の保管もケースに入れたままよりも、直射日光が当たらない風通しのよい場所に吊り下げておくのが良いです。ケースの内側には湿気がこもり,弦やパーツの錆の進行も早まります。逆に冬場の過乾燥では指板の縮み・ひび割れなどを起こしたり、指板サイドからフレットが飛び出して塗装やバインディングを痛めたりします。
ネックに手を滑らせた時,平滑感が損なわれてきたら指板ヤセの兆候ですからこれも保湿剤を使用したほうが良いでしょう。
また、通常ギター・ベースのネックは弦の張力とトラスロッドの反発力でバランスを取っていますが、長時間力が加わり続けることによってネックの弱い部分(ロッドの反発力が伝わりにくく、急に太さの変わるヒール部)から弦に引かれネックが起き上がることがあります。見かけ上15フレット付近から上のポジションが上がったようになり、主にハイポジションのビビリや特にチョーキング時の音詰まりが目立ってきます。
一見したところ普通の順反り(9フレット付近を中心にネックが弧を描く)に症状が似ていますが、曲がる位置がネックの中心からずれていて急激である為、トラスロッドでの調整が困難です。
ロッドを締め込んでも5〜9フレット付近(ロッドの仕込み方による)が逆反り、結果的にネックが波打ってしまいます。フレットの擦り合わせや指板修整などの対症法しかない為、何よりもネック起き、ハイ上がりを起こさせないことが大切です。
それにはまず演奏しない時は弦を緩めること(特にネックが長く、弦の張力が強いベースではゼロテンションまで。ただし、長期間緩めっぱなしもロッドの反発力による逆反り癖がつくので注意です)。
次にヘッドとボディエンドで支えるように楽器を立てかけない事(ボディの重量がネックにかかる為)です。いずれにせよ最低でも週に一度程度は手に取ってチューニングして演奏し、少しでも違和感があれば(ブリッジの高さを変えていないのに弦高が変わった気がするなど)、早めに点検・修理をする事をお勧めします。





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