オクターヴ調整
オクターブチューニングのやり方は?

一般的な方法としては開放ポジションでチューニングをした後、12フレットを押弦して狂いがあればブリッジサドルの前後移動で補正します。
しかしそれだけでは完全ではありません。リペアショップで合わせてもらったのに「おまえのギターピッチ甘くない?」とか「オクターブは自分で合わせないとダメだよ」とか言われた事ありませんか?それはなぜでしょう。きちっと計算されてフレットが打ってあるのに何でそんな面倒なことをしなくてはならないのでしょう。大きな原因は弦高です。ナットから12フレットまでの2倍の位置にサドルがくれば問題なさそうですが、実際には押弦すると弦高の分だけ弦を引っ張ってしまいます。その為、そのままでは僅かに音程が上がります。その分をサドルを後ろに引き、弦長を長くして音程を下げるわけです。
音程が上がる量は弦高・弦の太さ等により異なる為、まずネックの反り・弦高等を調整した上でオクターブを合わせるのが基本です。
古い弦は錆・手垢等で太さにムラができたりして正確な音程が出せません。
なるべく新しい弦で調整しましょう。また弦の太さはメーカーによって多少の違いがある為、ゲージを変えた時はもちろん、ブランドを変えたときもやり直しましょう。

さて、合いましたか?では得意のフレーズを弾いて見ましょう。できればコードと合わせて録音して客観的に聞いてみましょう。「なんか俺のギターおかしいのかな?」と思った人、心配しないで。さっき合わせたのはチューナーに向かって12フレットを合わせただけです。実はそれだけではあまり役に立ちません。3弦21フレットのE音は正確でしょうか。6弦19フレットは?ギターのすべてのポジションで正確な音程を出すのは困難です。12フレットを基準に調整するのは、1〜21フレット(24フレット)の真中あたりを合わせてバランスをとっているだけです。「6弦19フレットなんか使わないよ〜!」という人は、6弦は開放と7フレットや9フレットの実音を合わせてもよいわけです。
一番使うポジションを中心に合わせたほうが実用的だったりします。ただ、1〜3フレットあたりはナットの影響もあって音程が不安定なため、いくらローコードしか使わなくてもここで合わせるのは問題が多いです。さらに重要なのは、押さえ方・押さえる強さです。フレーズの途中で伸ばした音をチューナーで確認すると少し音程が高いことがよくあります。プレイ中は意外に力が入っているのかもしれません。プレイ中を想定した押え方で合わせてみましょう。完璧ですか?「なんかスタジオ練習テープを聞くと一箇所だけ変なんだよなぁ〜」という人。たとえば4弦5フレットからスライドして12フレット、D音を弾いてみましょう。「う〜ん低い!」ちょっとフラットとしているみたいです。F#のコードを弾いてみましょう。6弦には親指を使ってシェイクハンドで。
6弦2フレットの?「う〜ん高い」・・・オクターブチューニングさえ合わせれば心配なし、という訳には行きません。ギターには音程を狂わす要素がたくさんあります。大事なのは耳を鍛えて狂いを聞き分け、指先で音程をコントロールできるようにすることです。ビブラートをかけてみたり、ポジションを替えて違う押え方をしてみたり。音楽ですからいかに正確ではなく、いかに気持ちよく聞こえるかを考えましょう。素晴らしいプレイの音程が必ずしもジャストだとは限らないように。微妙な音程のニュアンスが出せるのがギターの良さでもあるのです。

ギターって、いいもんですねぇ〜

  リペアマン安江





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