1/1ページ目 お風呂をあがると、春夜が『おむつしてやるよ!で!飯な!』って。 いつも通り優しくあててくれた。 春夜が『剛〜!飯できたぞ〜』って。春夜はテレビを見ながらケラケラ笑ってる僕はご飯が進まない。と言うより食べたくない。食べれば喉が渇くから… 『元気ないなぁ〜どうしたんだよ!あんまり食べてないじゃん!飯は美味く楽しく食うもんだぜ!』って。『春夜?おねしょしたことある?』って聞いてみた。『やっぱりな!』って春夜が言った。 『お前おねしょが心配なんだろ?それで元気ないんだな。』グサリと来る一言。『あるよ!小5までしてた。今はしないな!いくら飲んでも…毎日やってたのは小3だぜ!恥ずかしくてさ!毎日泣いてた。でも… 泣くのは、辞めた!泣いても、戻らないしさ!赤ちゃんみたいね!って親に言われたんだ!反抗して、違う!って言ったらおねしょはするし、泣くし赤ちゃんと同じよ!春ちゃん!って言われた。嫌みもたくさん…だからかな〜。できること始めてやる!いつか見てろ!ってな!おねしょは頑張って治らないからさ!泣くの辞めた。剛?心配すんなおむつしてるしさ!したらいいさ!替えてやるし、干してやる!お前の味方だって言ったじゃん!』って。『でも…春夜がしたと思われたら…』って言うと『いいよ!別に!たまにしてもしなくて親は嫌み言うからさ!それに嫌なら帰らしてるし…』って。言ってくれた。春夜の複雑な親子関係を知ってしまった。 『誰にも言うなよ!親のことは…特に…』って春夜。 春夜が僕を信用して話してくれたと春夜の顔と口調でわかった。 そうして、ご飯を食べて寝た。 起きたらおねしょしてた。ズボンがずぶ濡れ。布団ももちろん…。おむつしてるのに…って思ってると、 春夜が声かけた。 『おはよう〜剛!よく寝てたな!』って。僕は正座して『ごめん!ほんとにごめんなさい…』ってこれ以上言葉が出ない。 『いい!って怒られてやるし、怒ってないから泣くなよ!それにやれ!って言ったのは俺だしさ!』って。笑いながら、頭を軽くポンポンと叩く。 なんでこんな優しいの!春夜… 日曜日は、勉強と友達の 特徴や性格、会話なんかを色々教えてくれた。 あっと言う間に時間が過ぎた。 そして帰りに『またな!剛!また来いよ!また一緒に風呂入ろうぜ〜』って笑って手を振ってくれた。 僕は、ベランダに干された布団が気になって仕方なかった。 ただ行ってよかった… 春夜と友達になれたことが嬉しくてたまらなかった。 春夜と出会えたことが… おわり [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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