おむつの小説2

ほんとの兄弟って…第8話『お兄ちゃん…って』
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父さんは『そうかぁ…そんなこと言ってたか…俺にはママなんか…って言ってたんだかな…』と父さんが言って俺に『お兄ちゃんは無理か?』って聞いてきた。                        俺はわからない…    嫌じゃない…      だけど…        父さんは俺に『理解できなくてもいいから、聞いてくれるか?』って言うと俺の目を見て話し出した。              『あのな、達也。やっぱりすぐには無理だよ。俺も母さんも仕方ないと思ってる。お前の気持ちはわかるよ。でもいきなり、父さんだ!お兄ちゃんだ!って言えないだろ?ただ、父さんは時間がかかってもいいから、あの子の闇と言うか、何にも甘えず、言わず、自分を責めるのがなくなれば、自然と父さん、母さん…って呼ぶと思ってるんだ。達也には、あの子の相手を兄として無理なら、しなくていいから、友達と言うか、話し相手をしてやってくれないか?それも無理なら、しなくていい…ただ、あの子を責めるような言葉や態度を取らないでほしい。俺はどちらも大事だ。達也にも無理をしてほしくないんだ。』って頭をなで笑って俺の顔を見る。                 『わかったよ。いいよ!今まで通り接するから…  俺さ!なんか父さん、母さんをバカにさせてるって言うか、うまく言えないけど捨てた親と今の父さん、母さんを比べ捨てた親を取ったように感じてさ…それだけ!ごめん!父さん…』って言うと『ありがとうな。達也。俺はお前がいてくれるから、俺も母さんも仕事に打ち込めるんだ。いつも淋しいさせて悪いな!』って抱き締めてくれた。              少し恥ずかしいけど、嬉しかった。        父さんは龍君だけじゃなく俺のことも見てくれてるし、俺の気持ちわかってくれた。                      でも、お兄ちゃん!って何?俺はわからないままだった。          その答えがわかるのは、もう少しあとのことだった。







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