おむつの小説2

ほんとの兄弟って…第11話『かわいいけど、生意気だ』
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翌朝起きてみると、龍は寝てる。そっと自分のパジャマに手を入れてみる。  やっぱり…してるや…  おむつしてよかったと思うと同時に布団は濡れてる。もちろん龍のおねしょだ。                        俺は怒る気はないけど、自分がしたように感じてしまう。龍を起こすと『あぁ〜してる…ごめんなさい…』と言う。『干してやるから母さんとこ行って謝っておいで!お風呂も入れよ!』って言うと『わかったぁ〜ありがとうお兄ちゃん』だって。                     龍がいないのを確認して、おむつを見るとぐっしょりだ。まぁ濡らすよりマシか…濡れてるけど布団…              そんなことを思いながら布団を干して下に行くと母さんが『大丈夫だった?』って聞く。もちろん俺のおねしょ。『いや、やった…ごめん…でも、夜パンツ穿いてたから…』って言った。            学校帰り、宿題をやってると龍が『お兄ちゃん遊ぼう!』って来た。つい『今、宿題やってるから、終わったらな。トランプか?って聞いたら『これ〜』って手に持ってるのはサッカーボールだ。俺は宿題を終わらせると公園に行った。          
    ほんとは嫌だった。   友達に会ったら…    でも龍に言えるわけない…            公園に着くと『見ててね!』といきなりリフティングを始めた。これが小学生にしてはかなりうまい。              『1、2、3…30。どう?うまいでしょ?』って自慢気だ。しかも俺にボールを蹴って『今度はお兄ちゃんだよ!』って。俺は運動は苦なのに…と思いながらやると、たったの5回しかできなかった。龍は『お兄ちゃん下手だなぁ〜。教えてあげるね。あのね、最初は小さくやるんだよ!高くあげなくていいから…』って。やると7回に増えた。  帰ると『お兄ちゃんのサッカーボールだから、うまいと思ったのに、下手だなぁ。でも大丈夫だよ。僕が教えてあげるから。僕も最初はうまくなかったんだ。でも毎日練習したらうまくなったんだ。毎日やろうね!』っておやつのドーナツを食べながら明るく元気いっぱいな龍。『龍?お兄ちゃん忙しいし、サッカーはあんま好きじゃないから龍だけで練習しな。』って苦笑いしながら言うと『ダメ!毎日やるとうまくなるんだから!30回いけたらおやつあげるから。ね!やろう!僕がコーチしてあげるね!』と言われた。      



           生意気にコーチしてあげると言われるとは…                おやつを食べながら『龍?父さんと母さんをパパ、ママとは言えないか?』って聞くと『言わなきゃダメ?』って聞くから『ダメじゃないけど…』って言うと『僕お兄ちゃんが優しいから…好きなのに…』って下を向いた。つい『ごめん!龍!無理して言わなくていいから…』と言うと『うん…』と言った。       ただ元気がなかったのが気になった。
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