おむつの小説2

ほんとの兄弟って…第10話『一緒に寝ると暖かい』
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朝、龍がお風呂に入ってると母さんが『びっくりしたでしょ!?起きたら居たから…』って。『知ってたの?』って聞いたら『夜、震えながら、ビクビクしながら達也の部屋に入っていったのよ…あとをついて覗いてみたら嬉しそうに布団の中にね…』って。                龍は俺のことどう思ってるんだろ…        お兄ちゃんとは呼ばないし、いつも『ねぇ?』とか『あのね!』とかだ。               今日から龍も学校だっけ…一緒に行くの嫌だなぁ〜と思ってたら、母さんが『今日私ついて行くから…』って言うから『帰りは…』って聞いたら『迎えに行かなくていいけど、慣れるまで校門で待って一緒に帰ってくれない?』ってさ。  仕方ないか…嫌じゃないけど、あんまり気が進まない。                       学校が終わって夜ご飯を食べようと電子レンジに向かう。今日は2人とも遅いって言ってたし…     ご飯を食べ、を一緒に見てると龍が『ねぇ?僕と寝るの嫌?おねしょするから…でも怖いもん…』って『ん?この、弱虫龍〜おちんちんついてるかぁ〜?』ってイシシと笑うと『ついてるもん!もういい!一人で寝れるもん!それかおばさん帰ってくるまで起きてる!お兄ちゃんのいじわる!』って言った。                俺はびっくりした。   お兄ちゃんと言ったこと、そして、普通に怒ったりできるんじゃん!?いつもはうん。とかごめんなさいとかが多くて弟と言う気が全然感じなかったから…              『嘘だよ〜!!お兄ちゃんお化け退治してやるって約束したもんな。』って抱き上げイシシと笑い『一緒に寝ような!部屋に行こうか?龍?遊ぼうか?何する?トランプでもしよっかぁ〜』と言うと『うん!する!』って元気でかわいい笑顔を初めて見せてくれた。             俺はこの時、ほんとの弟の気がした。一瞬かもしれないけど…                    そしてお風呂に入り、寝る用意をしたら時間を見たら10時過ぎだった。    『龍?トイレ行っておいで!おねしょしたら困るだろ?』って笑って言うと『ついて来て…』と言う。  怖がる龍の顔は元気ない…俺は一緒にトイレに向かいながら『いいよ!お化け出たら困るもんな。龍?お化け出たらどうする?』って聞いたら『逃げる…』って言うから『どこに?』って聞いたら『お兄ちゃんとこ…』って心配そうに俺の顔を見る。つい、いじりたくなってしまった。『じゃぁお兄ちゃんも逃げようかな?』って笑うと『えぇ〜約束したのに…』って心配そうな龍。『龍?お兄ちゃんが負けそうになったら助けてよ?な?男の子だろ?そのためにも一人でトイレ行けるようになろうな!』って笑って頭を撫でてやると『うん!わかった!でも、まだ怖いからついてきて!』と元気な龍。                 俺はかなりの怖がりだな…と思うと同時に笑顔をたくさん見せてやろうと思った。そうすれば、龍は喜んでくれるし、元気になるから…                       達也は龍が寝ついたのを確認するとタンスを開け、紙パンツを取出し下に行きパジャマを脱ぎ穿くのであった。                      恥ずかしいけど、仕方ないか…たぶんする気がするしな…。でも小6にもなって弟はおねしょするとは言ってもパンツで寝て、お兄ちゃんの俺は紙オムツかぁ〜カブトムシ柄の紙おむつが達也の羞恥心を煽るのであった。                     そして部屋に戻り寝ようと思い、布団に入ると龍の手が暖かった。
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