🌙サーシャsasha物語🇬🇧

ストーリー3 絆…
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「不遇な子達です。できるだけ、飼い主さんが側にいてあげてください。」

これが、サーシャを引き取った時に、ボランティアさんからかけられた最後の言葉でした。
我が家は自営業なので、サーシャがひとりきりになることはほとんどありませんでした。営業日も休日も、家族と一緒でした。
というより、サーシャをすすんでいろいろな場所に連れて出掛けました。ペット同伴可の施設はもちろん、それが明記されていない施設でも、同伴可能か否か訊ねてまわりました。
サーシャのおかげで、たくさんの方達との出逢いが生まれました。
珍しい犬種なので、サーシャのまわりにはいつも人が集まります。我々夫婦もそれを誇らしく感じていました。
このことで、ひとつのことに気付かされることになりました。
サーシャが我が家にやってきた頃の外出では…。
出逢う方達から、
『精悍な犬ですね。』
『格好良いワンちゃん。』とよく言われました。
しかし、ボランティアさんから、
「家庭犬らしい顔になりましたね。」
と言われてからは、外出先で出逢う人達も、
『可愛い犬ですね。』
と…。
目頭が熱くなった瞬間でした。
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