🌙サーシャsasha物語🇬🇧

ストーリー8 ペットロス症候群…
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その日は、梅雨時にもかかわらず快晴でした。サーシャは、いつでも晴れ女でした。
サーシャの葬儀を終えて、妻の実家である小浜に向かいます。サーシャに避暑させるつもりだった、小浜へ…。いつも通りのルートで…。
サーシャが日曜日まで頑張ってくれたのは、我々夫婦を安心して小浜へ行かせるためだったのかもしれません…。実は以前から、夫婦共通の友人達と久しぶりに会おうかとの約束があり、サーシャの容態が悪くなったので…、日曜日にキャンセルするかどうか、連絡すると伝えてあったのです。サーシャは、それを知っていたのです。
「私のことは心配しないでね!」
サーシャは、最期の時まで…、我々夫婦を気遣ってくれる優しい娘でした。

次の日の朝方には帰名し、少しの仮眠のあと…、まず保健所へ行き、サーシャの登録を末梢していただきます。そして、お世話になった皆さんの自宅へも、お礼のあいさつにまわります。最後に、掛り付けの獣医さんのもとへ…。
「あそこを乗り切ってくれたら…夏も越せたかもしれませんね。残念です。」
と声を詰まらせました。

この日まで、ずっと気丈に振る舞ってきて…。すべての責任を果たした時…、心に大きな穴が開いてしまったような感覚にとらわれました。

ペットロス症候群の始まりでした……。
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