2/5ﾍﾟｰｼﾞ目 昨今のブームにより、キャンピングカー人口は確実に増加している。すなわち、今までキャンピングカーに乗っていなかった新規ユーザーがどんどんデビューしているということだ。それ自体は非常に歓迎すべき。キャンピングカーが社会的に認知されれば、旅もしやすくなるしクルマのレベルも向上。車両価格だって、もっと手ごろになるかもしれない…。だが、その一方で浮上しているのがマナーの問題だ。 基本的にキャンピングカーは、クルマを停めるスペースさえあれば、どこでも寝泊まりできてしまう（実際にはそう簡単でもないが…）。このフットワークのよさは最大のメリットであるが、周囲に迷惑をかけてしまう場合もある。 その最たる例が、道の駅や高速道路のサービスエリア／パーキングエリアでの宿泊。「パーキングキャンプ」という言葉とともに、お金のかからない駐車場スティが一部ユーザー間で流行っている。 たしかに広大な駐車スペースを備える道の駅やSA／PAだから、隅っこのほうでひっそり車中泊してるくらい問題ないでしょ、という意見もあろう。しかし、これらの施設はあくまで「休憩」が目的。「宿泊」を認めているわけではないのだ。まあ、一晩泊まって朝出発するくらいなら大きな問題はないが、そこへ何日も居座るケースが全国で見られるというのだ。宿泊が長期間に渡れば、当然生活行為も関わってくる。ゴミ、トイレ、風呂。じつに、驚くべき事例も報告されている。 備え付けのゴミ箱に生活ゴミを押し込む、ひどい場合は「そのへんにポイ」。車内で使ったポータブルトイレの汚物を、施設のトイレにジャバ～、朝はトイレで洗顔・歯磨き、カラダを拭いたり、洗濯まで始めるひともいるとか…。「ウソでしょ？」と思うかもしれないが、実際にあるらしいのだ。それどころか、なかには発電機を稼働させたり、堂々とサイドオーニングやテーブルを出してキャンプ気分を楽しむツワモノや、洗濯物を干している姿も。こうなると周囲への迷惑どころか、その施設全体の美観を損ねているとしかいえない。 これは結果として、キャンパー全体のイメージを悪化させる。そんな姿を見たひとは「キャンピングカーに乗ってるひとって、何を考えてんだろ」と思うはず。一部のモラルのない人間のために、キャンパー全体が悪く見られてしまうのだ。憂慮すべきは、すでにそうした動きがあるという事実。ある道の駅は、「キャンピングカーお断り、車中泊お断り」になっているという。 たしかにキャンプ場は有料のところがほとんどかもしれないが、キャンパーを受け入れる態勢が整っている。電源供給サイト、シャワー室、ダンプステーション。どれもキャンピングカーで泊まるには便利な設備だ。さらには、「湯YOUパーク」が全国各地にあり、キャンパーへ門戸を広げてくれている。 「自分で自分の首を絞める」なんて最悪の結末を迎えないためにも、ユーザー全体が意識を持って行動するしかない。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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