1/4ﾍﾟｰｼﾞ目 【日本百名山とは】 小説家にして登山家でもあった深田久弥氏が、日本各地の山をくまなく歩き、明峰百座を選んだのが「日本百名山」だ。選定にあたっては、「山の品格」「山の歴史」「山の個性」という３点を基準にし、さらに付加的条件としておよそ標高1500㍍以上という線引きをしている。深田氏が還暦の年を迎えた1964（昭和39）年に「日本百名山」が新潮社から出版され、現在でも版を重ねている。ひとりの登山家の主観による選定であるはずの日本百名山が、なぜここまで多くの人に支持され、目標とされているのか。それはひとえに、「百の山を選ぶためにはその数倍の山に登らなくてはならない」という深田氏の山に対する思いがこの百名山に込められているからであろう。著書「日本百名山」には、選んだ山のひとつひとつに豊富な知識と深い思い入れが現われ、惜しくも選にもれてしまった山にさえ、それが感じられる。その後、日本200名山、さらには300名山が選定され、また、地域や都道府県で百名山を設けているところもあり、百名山を完登した登山者たちの新たな目標となっている。 【日本200名山・300名山とは】 日本200名山は、深田久弥の人となりを愛する人々による「深田クラブ」が、創立10周年を記念して1984（昭和59）年に選定したもの。日本百名山を選ぶに当たって惜しくも選にもれた約40座の山を含め、百座を選んでいる。選考基準としては日本百名山に準じ、山の品格、歴史、個性を重視。 一方、日本300名山は、200名山に先行すること1978（昭和53）年、日本山岳会の「山日記」編集メンバーにより選定された。ちなみに、日本300名山に選ばれていなくて200名山に選ばれている山がひとつだけあり、奥只見の荒沢岳がそれである。300名山では奈良の山上ヶ岳が選ばれている。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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