2/2ページ目 桜の語源 日本語で、「花」といえば桜を指すように、日本人にとって桜は特別な花である。その桜の語源は、「さ」が稲などに宿る農耕神、「くら」がその神が寄り付く場所の意味とされ、「田の神の座」を表すといわれている。山に桜が咲く頃、苗代を作り、田を打ったことから、桜は実りの神とされ、農事暦として利用された。また桜の咲き具合でその年の豊凶を占ったともいう。そして桜の花の下で豊作を祈り神とともに飲食したことが、花見の起源だとも考えられている。 桜前線とは 植物や動物の状態が季節によって変化する現象の観測を「生物季節観測」という。気象庁では様々な動植物の観測をしているが、そのなかのひとつが桜の開花日の観測である。開花日が同じである観測場所を線で結ぶと、天気図の前線のようになることから「桜前線」と呼ばれている。観測の対象となる桜は北海道北部・東部ではオオヤマザクラ(エゾヤマザクラ)やチシマザクラ、沖縄・奄美地方ではカンヒガンザクラ(ヒカンザクラ)、そしてそれ以外の地域ではソメイヨシノである。一般に桜は、一日の平均気温が関東以西では12〜13℃、北日本では10℃になると開花し始める。開花から満開になるまでの日数は九州では約8日、関東では約7日、東北では約5日と、寒冷地になるほど短くなる。また同じ場所でも標高が高くなれば開花は遅れ、約100b上るごとに約2〜3日遅れる。毎年、気象庁では桜の開花予想を発表している。3月3日には九州から東海・関東について、3月20日には九州から東北について、さらに4月10日と25日には北海道の予測をしている。 桜の種類 桜とは、バラ科サクラ属の落葉樹で、北半球に広く分布している。日本の山野には、ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンをはじめとする9種類の自生種と、その変種を合わせて100種類以上が自生している。さらに自生種から育成された園芸品種を加えると400種類はあるといわれている。園芸品種はサトザクラと総称され、そのうちカンザンやフゲンゾウなどの八重咲きのものは八重桜と呼ばれる。登山で楽しめる桜としては、奈良県吉野山で有名なヤマザクラがあり、白色あるいは淡紅白色の一重の花。ヤマザクラより大きく紅色が強いオオヤマザクラは北海道から東北の山野に多い。富士・箱根地方に多いマメザクラ(フジザクラ)や高地に分布するミネザクラ(タカネザクラ)はどちらも小輪一重の花である。さらに北海道などの高地ではミヤマザクラが5〜6月頃に開花する。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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