3/5ページ目 地質 山体はチョモランマ層、ノース・コル層、ロンブク層の3つに区分される。それぞれが低角度の衝上断層で境される異地岩体である。ゴンドワナ大陸の一部であったインド亜大陸が白亜紀にマダガスカル島から分離し、新生代にユーラシア大陸に衝突し、ヒマラヤ山脈ができた。頂上から8,600 mのチョモランマ層はエベレスト層とも呼ばれ、石灰岩、ドロマイト、シルト岩から成る。オルドビス紀を示す三葉虫やウミユリの破片を含む。8,600 mから7,000 mのノース・コル層のうち、上部8,200 mまでが有名な「イエローバンド」で、エベレストの写真にはっきり写る白い帯である。大理石が風化して黄褐色になったもので、ウミユリを含む。8,200 mから7,600 mは千枚岩と片岩から成る。7,600 mから7,000 mは片岩に大理石薄層が挟まれる。以上の変成岩は泥岩、頁岩、砂岩、石灰岩などから成るフリッシュが変成作用を受けたものである。7,000 mより下のロンブク層は片岩と片麻岩で、様々な厚さの白粒岩の岩脈と岩床が無数に貫入している。 トレッキング 上記のようにエベレストの山頂へと登ることは熟練の登山家でも危険を伴うが、一方で南麓であるネパール側の6,000 m以下のエベレストの山腹まではそれほどの難所もなく、高山病対策さえあれば一般の観光客でもトレッキングを楽しむことは可能であり、世界中から多くの観光客が訪れる。日本でも、いくつかの旅行社がエベレスト・トレッキングツアーを催行しており、参加者も多い。また、単独で、または登山ガイドをつけての個人トレッキングも可能である。 トレッキングをおこなう場合、まずネパールの首都カトマンズから飛行機でルクラ村へと向かう(テンジン・ヒラリー空港も参照)。ここから北のエベレスト山腹へと向かう道はエベレスト街道と呼ばれ、多くの登山客が行きかう。ルクラ村の手前にある路線バスの終点ジリ村から徒歩で数日かけルクラまで歩くこともできる。 ルクラから北へ向かうとこの地方で最も大きく登山基地となっているナムチェ村を通り、やがて西のゴーキョ・ピークと東のカラ・パタールへ向かう二つの登山道が分岐する。ゴーキョ・ピークは標高5,483 m、カラ・パタールは5,545 mの地点にあり、どちらも眼前にエベレストを望むことができる。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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