2/2ﾍﾟｰｼﾞ目 １ 八甲田山 1584㍍ 青森県 1902（明治35）年１月、弘前第八師団青森歩兵第五連隊が八甲田を越えて雪中行軍を行ったが、前岳付近で吹雪に遭い199人の犠牲者を出した。我が国最初の大きな雪山遭難。八甲田山北部、田代平の入口近くに、遭難した後藤伍長の銅像が立てられている。 ２ 木曽駒ヶ岳 2956㍍ 長野県 1913（大正２）年、中箕輪尋常高等小学校（長野県上伊那郡）の集団登山で37人のうち校長以下11人が遭難。新田次郎の小説『聖職の碑』の題材となった。 ３ 奥秩父・破風山 2318㍍ 埼玉県・山梨県 1919（大正５）年、甲武信ヶ岳へ登る途中の破風山で、密林中に道を失い５人が遭難。そのうち４人は帝大へ入ったばかりの前途有望な青年だった。 ４ ペテガリ岳 1736㍍ 北海道 1940（昭和15）年１月、北大山岳部のメンバーがコイボク（コイカクシュ）札内登路で、２度の大雪崩に遭い８人が死亡した。 ５ 谷川岳 1977㍍ 群馬県・新潟県 険しい岩壁の一ノ倉沢は事故が多く、谷川岳は「魔の山」とも呼ばれた。1960（昭和35）年９月、一ノ倉沢で２人が遭難、赤いザイルで宙ずりになった事故では、遺体の収容は困難を極め、登山史上初めて自衛隊が出動。銃撃によりザイルを切り、遺体を収容した。 ６ 富士山 3776㍍ 山梨県・静岡県 1960（昭和35）年11月、吉田大沢で雪崩が発生。雪上訓練を行なっていた早稲田大学、東京理科大学、登山教室参加者など55名が巻き込まれ、死者10名、行方不明１名、重軽傷32名。 ７ 薬師岳 2926㍍ 富山県 1963（昭和38）年１月、のちにサンパチ豪雪と名づけられた記録的な大雪の中、登山中の愛知大学山岳部のパーティー13名が遭難。装備を小屋に置いて軽装であったことも災いした。 ８ 西穂高岳 2909㍍ 長野県・岐阜県 1967（昭和42）年８月、50人の集団登山で西穂高岳を登頂した松本深志高校の生徒が、休憩中落雷を受ける。感電、あるいは衝撃で吹き飛ばされて転落するなどで11名が死亡し、13名が重軽傷を負った。 ９ 羊蹄山 1898㍍ 北海道 1999（平成11）年９月、旅行会社が主催する登山ツアーで、添乗員から離れた参加者３名が道迷いになり装備。うち２名が死亡。後日裁判により、同行の添乗員に業務上の過失があったとされた。 10 白馬岳 2932㍍ 長野県・富山県 2005（平成17）年８月、白馬大雪渓の上部、葱平付近で土砂が崩落する事故が発生。杓子岳方面から大雪渓に向け、長さ200㍍、幅50㍍に渡って土砂が崩落した。３人が生き埋めとなり、うち１人が死亡、１人は行方不明となっている。 11 劔岳 1930(昭和5）.1 劔沢小屋が雪崩により倒壊。宿泊していた帝大スキー山岳部6名全員死亡。 12 常念岳 1932(昭和7).3 神戸のパーティー３名が一ノ沢で遭難。１名救出するも捜索中雪崩による二重遭難で３名が死亡。 13 穂高岳 1959(昭和34).10 滝谷で東京大学山岳部、西朋山岳会のパーティーが遭難。東大６名、西朋２名の計８名が死亡。 14 谷川岳 1967(昭和42).1 マチガ沢で雪崩が発生。遭難救助中さらに雪崩が発生し、救助中の隊員５名が死亡。 15 札内岳 1970(昭和45).7 九ノ沢で、福岡大学の学生３名がヒグマに襲われ死亡。 16 鹿島槍ヶ岳 1974(昭和49).3 荒沢で山岳同志会のパーティーが雪崩に遭う。５名死亡。 17 黒部渓谷 1982(昭和57).8 黒部川でビバーク中の鵬翔山岳会のパーティー11人が台風による鉄砲水にあい、７名死亡。 18 穂高岳 1987(昭和62).9 屏風岩で岩崩れ発生。登山者５人死亡、３人が重軽傷を負う。 19 真砂岳 1989(平成元).10 中高年10名のパーティーが吹雪に遭い遭難し、うち８名が凍死。 20 安達太良山 1997(平成9).9 沼ノ平で登山グループの女性４名が火山性有毒ガス中毒により死亡。 21 浅草岳 2000(平成12).6 山菜取りの男性が遭難。捜索活動中に雪崩が発生し、捜索隊のうち４名が死亡。 22 塩見岳 2002(平成14).8 17人のツアー登山者が三伏峠小屋から塩見岳に向かう途中で落雷に遭う。１人死亡６名負傷。 23 乳頭山 2005(平成17).3 日帰り登山に出かけた登山愛好グループ43名が、悪天候により遭難。入山から33時間ぶりに発見、全員保護。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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