1/13ページ目 ネス湖の形は細長く、かつて、ここが深い峡谷であったことを物語っている。おそらく、両端は北海から大西洋へと抜けていたのではないか、と学者はいう。氷河期の終わり、大規模な地殻変動が起こった際、海へ通じる門が閉ざされ、巨大な湖になったらしい。 一般に、ネス湖は淡水湖として知られるが、現在は東北端に7つ、南西端に19の水門が設置され、カレドニア運河として海に通じる。全長40`に対して、幅は極端に狭く、最大でも2.4`。ある意味、湖そのものが巨大な運河のようだが、意外に深さはある。V字に切れ込んだ両岸の岸壁は、そのまま湖底へとまっすぐ続き、平均水深はざっと200b。最深部は296bで、ほぼ300bといっていい。これは北海の平均水深の2倍近い数字である。 深い湖は凍らないというが、ご多分にもれずネス湖の水温は高い。緯度は極寒の都として知られるロシアのモスクワと同じだが、大西洋を北上する温暖なメキシコ湾流のおかげで、真冬でも湖面は凍結しない。ただ北海が運んでくる冷たい風が流れ込むと、その気温差によって、一気に霧が発生。あたり一面を濃霧が包み込む。 北の大地にたたずむ湖に、白い霧。夕日が沈めば、そこはもう別世界だ。岸辺に打ちつける波の音は、聞く者をいやおうなく幻想の異界へと誘っていく。気がつくと、人は霧の向こうに得体の知れない影を見る…。 古より、ネス湖には魔物がいるといい伝えられてきた。話によれば、魔物の大きさは10〜15b。ヘビのような長い首をもち、ヒレのような脚がある。湖から突如、現れ、人や家畜を食らうという怪物を人は「ロッホネス・モンスター」と称し恐れてきた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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