1/6ページ目 さまざまな鬼 日本人が「鬼」を一般的に連想する姿は、頭に角(二本角と一本角のものに大別される)と巻き毛の頭髪を具え、口に牙を有し、指に鋭い爪が生え、虎の毛皮の褌を腰に纏い、表面に突起のある金棒を持った大男である。また、肌の色によって「赤鬼」「青鬼」「緑鬼」などと呼称される。このように、鬼が牛の角と体、虎の牙と爪を持ち、虎の毛皮を身に付けているには、丑の方と寅の方の間の方角(艮:うしとら)を鬼門と呼ぶことによるもので、平安時代に確立したものである。なお、現在の鬼の姿は仏教の羅刹が混入したものである。 また伝説の酒呑童子は赤毛で角があり、髭も髪も眉毛もつながっており、手足は熊の手のようである。鬼は元々はこのような定まった姿は持っておらず、後述する語源の「おぬ(隠)」の通り姿の見えないこともあった。まれには、見目麗しい異性の姿で現れて若い男や女を誘うことがある。 「悪い物」「恐ろしい物」の代名詞として利用されることの多い「鬼」ではあるが、鳥取県伯耆町(旧日野郡溝口町)では、鬼が村を守ったとして「強い物」とし崇めている。また、近年ではテレビゲームなどにおいても、鬼をモチーフにしたキャラクターが登場するなか、必ずしも「悪」の存在ではなく、「強い」や「神に近い存在」といったイメージで扱われる事も少なくない。 このように、日本の鬼は「悪」から「神」までの非常に多様な現れ方をしておりある特定のイメージでかたることは困難である。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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