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シー・ズー⇒仮名チロル（本名ラッキー）
別名：クリサンスマム・ドッグ
豪華なロングコートをまとった中国宮廷犬
華やかな被毛、愛嬌のある顔つき、そして誇らしげに振る舞う姿に特徴があります。小型犬なのでかわいらしさがいっそう増し、世界中にファンをつくっています。とくに日本では同類のペキニーズやラサ・アプソを断然圧倒し、絶大な人気を得ています。
犬種名は中国語の「獅子狗（シー・ヅー・クゥ）」からきています。シー・ズーの頭部の豊富な被毛が、ライオンをイメージした空想の動物である獅子のたてがみに似ていたから“獅子の狗（犬）”といわれたのでしょう。
祖先犬は中国！チベット原産のラサ・アプソで、ペキニーズとの交配によっちクラれたといわれています。しかし時代や育種の過程についてはよくわかっていません。14世紀からはじまる明朝以来、宮廷で珍重されてきたといわれ、1930年になってはじめてイギリスに連れ出されます。当初はアプソ種として扱われ、1935年に単独犬種として認められています。世界中で本格的に人気が出たのは第二次世界大戦後、アメリカ兵が数多くのシー・ズーを故国へ持ち帰ってからのことです。
体型はやや胴長であり、小さいながら幅の広い胸をしていてなかなか頑丈な体格をしています。四肢もたくましい筋肉をしています。愛玩犬だからきゃしゃな体格と考えてはいけません。
頭部は丸く、目と目の間隔が離れており、大きな耳は垂れ下がり、尾は背中に巻き上げるように立っています。
最大の特徴である被毛は、豊富な上毛が頭部から尾まで密生し、地面につくほどに長く垂れるために四肢や胴体が見えないほどです。目を保護するために頭の毛はリボンで結んでやるようにします。また長い口ひげと柔らかい下毛もあります。
毛色は多彩です。ホワイトが基調となってブラックやゴールドが混じったり、濃淡のレバーが混在したりとバラエティーに富んでいます。コンテストでも理想とする毛色の規定はありません。
シー・ズーの性格は陽気で活発です。しじゅう走り回り、飼い主にまつわってきます。感情表現が豊かで見ていて飽きませんし、ついかまってやりたくなる犬です。しかし自信たっぷりに生きているという顔つきはダテではなく、プライドの高さは相当です。人に愛想よくしたり、従順なところをみせるのは、結局のところ自分が中心でいたいがためのの行動ではないかと思わせるところがあります。気が乗らないことはしませんし、無視すると怒りだします。
それでも訓練、しつけに反抗することは少なく、それによってプライドを露骨に表すことはしなくなるものです。
被毛の手入れと散歩は毎日欠かさないようにします。ある程度の運動をさせないと体力が衰えます。ただし雨の日の散歩は垂れ下がった毛先のしまつがたいへんですから控えたほうがよいでしょう。
原産地／中国
体高／オス、メスともに
20～28㎝
体重／オス、メスともに
4～7㎏
被毛／柔らかく、長くて豊かな上毛が全身に垂れる
毛色／さまざまな毛色がみられる
食事量／
子犬：ドライフード200㌘程度
成犬：ドライフード140㌘程度
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