🌟天体雑学U✨

【やぎ座デルタ星】
やぎ座デルタ星 (δ Cap, δ Capricorni) は、やぎ座の方角に約39光年の位置にある4つの恒星からなる連星である。デネブ・アルゲディ (Deneb Algedi) やScheddiという固有名を持つ。主星は白色巨星であり、4つの光度が合わさって、やぎ座で最も明るい1つの恒星のように見える。固有名は、アラビア語で「ヤギの尾」を意味するذنب الجدي ðanab al-jadyという言葉に由来する。やぎ座デルタ星は占星術的には柔軟で、幸運にも不運にも関連する。中世占星術の15の固定星の1つであり、玉髄、マジョラムと関連した。黄道付近にあるため、月や惑星による掩蔽が起きる。

中国では、城壁線を意味する壘壁陣という星官を構成する壘壁陣四として知られる。

【カペラ】
カペラ(Capella)とは、ぎょしゃ座α星のことで、学名はα Aurigae(略称はα Aur)。0.08等星で、極大等級時のベテルギウス、太陽を除くと全天で6番目に明るい。距離は42光年と太陽系に比較的近い星である。

黄色の恒星である点は一見太陽によく似るが、実態は大きく異なってスペクトル型がG8IIIとG0IIIの2つの黄色巨星からなる分光連星である。とはいえ太陽とカペラは大体同じ色の光を放っているため、太陽も太陽系外から見たらカペラのような黄色い星に見える。2つの星の距離は0.71AUである。

また、この2つの星から11000AU(約0.17光年)離れたところに赤色矮星同士のペア(2つの星の距離は約48.1AU)が発見されており、全体としては4連星である。

カペラには連星系の影響で出来た黒点があり、自転によりごくわずか変光する(但し眼視観測では変光はわからない)。このような変光星をりょうけん座RS型変光星という。

冬になるとカペラ、アルデバラン、リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックスの6つの恒星で冬のダイヤモンドを形成する。カペラとは「小さな雌ヤギ」という意味。古代バビロニアではこの恒星を使って暦を決めていた。

現在、天の北極に比較的近い1等星であるため、本州以北の日本では夏の一時期を除いてほぼ通年観測が可能であり、北海道北部以北や西ヨーロッパの大部分など北半球の高緯度では周極星となっている。

【ポルックス】
ポルックス(Pollux)はふたご座のβ星の呼び名。1.14等星の黄みの橙色をした恒星で(スペクトル型はK0IIIb)、前述の双子の弟の頭にあたる星。距離は34光年。また、兄の頭に当たる恒星(ふたご座α星)にはカストルの名称が付けられている。しかしカストルは1.6等星であるため1等星には分類されない。日本では天頂から見て低い位置にあるのがポルックスである。この二つの恒星を「金星」「銀星」と呼ぶこともある。

バイエル符号では、通常は星座を構成する恒星のうち視等星が明るいものからα,β,・・・と命名されるが、ふたご座の場合はカストルがα星、より明るいポルックスがβ星とされている。

2002年4月に小惑星パンドラによって星食があったが、天候不順のため観測できなかった。

【小惑星パンドラ】
パンドラ (55 Pandora) は、太陽系の火星と木星の間の小惑星帯にある、比較的大型の非常に明るい小惑星のひとつ。

1858年9月10日にジョージ・サールにより発見された。これはサールが発見した唯一の小惑星であった。ギリシア神話に登場する最初の人間の女、パンドラにちなみ命名された。

土星の衛星にも同名の天体パンドラが存在する。



2002年4月には、北海道でパンドラによるポルックスの掩蔽(観測史上初の小惑星による1等星食)が起きるはずだったが、天候不良により観測できなかった。

【カストル】
カストル(Castor)は視等級1.58等の恒星。ふたご座の中で二番目に明るい星であり、夜空でひときわ輝く星のひとつである。バイエル名ではα星と呼ばれてはいるものの、ふたご座β星(ポルックス)よりもやや暗い。

カストルはポルックスとあわせて、天球上で見かけ上いわゆるふたご星のように見え、星座のひとつであるGemini(ふたご座)を形成する。Geminiはラテン語で「双子」を意味する語であるが、アラビア語でもカストルをAl-Ras al-Taum al-Muqadim(ふたごの兄の頭)と呼ぶ。

天文学的には1678年、カストルは実視等級2.0等級のカストルAと、2.8等級のカストルBからなる実視連星であることが発見された。二つの星の分離角は約6秒角で、公転周期は467年である。しかし、実は実視連星を形成する2つの星カストルA、カストルBは、それぞれが分光連星であり、カストルAa, Ab, Ba, Bb の4重連星系をつくっている。そしてさらに加えて、カストルA,Bは72秒角離れた場所に、この4重連星と同じ視差と固有運動を持つ暗い伴星を伴っており、これもM型矮星2個が周期1日弱で公転する分光連星(カストルCa, Cb)である。すなわちカストルはカストルAa, Ab, Ba, Bb, Ca, Cb が重力的に縛られた6重連星系と考えられる。なお、この暗い伴星(カストルC)は、変光星 YY Geminorum とも呼ばれる。

【サダルスウド】
サダルスウド (Sadalsuud) はみずがめ座のベータ星 (Beta Aquarii, β Aqr)。みずがめ座で最も明るい恒星である。

サダルスウドとはアラビア語で「最高の幸運」という意味である。

実視等級2.91等、距離はヒッパルコス衛星による年周視差測定によれば612光年となっている。

2つの伴星を持つ3重連星で、主星はスペクトル型G0Ibの黄色超巨星であり、絶対等級-3.46等、絶対輻射光度は太陽の約2,200倍、半径は太陽の50倍程度。

サダルメリク(みずがめ座α星)、エニフ(ペガスス座ε星)と同じ場所で同時期に生まれたものと考えられている。

【サダルメリク】
サダルメリク (Sadalmelik) はみずがめ座のアルファ星 (α Aquarii, α Aqr)。みずがめ座ではベータ星サダルスウドに次ぎ2番目に明るい恒星である。 サダルメリクとはアラビア語で「王の幸運」という意味である。

実視等級は2.95等、距離はヒッパルコス衛星による年周視差測定によれば758光年となっている。

CCDM J22058-0019B という伴星を持つ実視連星で、主星はスペクトル型G2Ibの黄色超巨星であり、絶対等級-3.87等、絶対輻射光度は太陽の約3,000倍、半径は太陽の55倍程度。

サダルスウド(みずがめ座β星)、エニフ(ペガスス座ε星)と同じ場所で同時期に生まれたものと考えられている。

【エニフ】
エニフ (Enif) はペガスス座ε星の固有名称で、同星座を形作る恒星で最も明るい星である。 語源はアラビア語の「馬の鼻」を意味し、ペガススの鼻に位置する。このエニフからα星を辿っていくと、秋の四辺形(同星座のα、β、γ及びアンドロメダ座アルフェラッツ)を構成するペガサスの胴部に当たる。

スペクトル型はK2Ibの赤色超巨星。太陽から約700光年の位置にある。恒星進化論では、老年期の星から星の死に近い辺りだろうと推測される。エニフはおそらくあと数百万年の寿命であるようだ。エニフは超新星爆発を起こすか、ゆっくりしぼんでいき、白色矮星となるかの境目くらいの規模である。白色矮星になった場合、珍しいネオン酸素白色矮星になるだろうと考えられる。

エニフには、何度か強い輝きが観測されており、太陽がフレアを吹き上げながら、巨星化し、白色矮星になるだろうという推測を裏付けるものとなっている。

視等級は最大で2.39の変光星。変光星としてのエニフは非常に奇妙な光度変化を示す。 Lc型の脈動変光星として分類されているが、1970年代には突然0.7等まで明るくなったり、逆に3.5等まで暗くなったりする等、まるで爆発変光星のような変光をしたこともある。近年は2.4等前後で推移しており、光度変化も眼視観測ではほとんど認められないくらい小さい。

【カウス・アウストラリス】
カウス・アウストラリス(Kaus Australis)は、いて座のε星で、学名はε Sagittarii(略称はε Sgr)である。

14等級の暗い星であるカウス・アウストラリスBと32分離れて連星を作っている。「カウス・アウストラリス」の名称は、弓を表すアラビア語の قوس qaws と、南を表すラテン語の austrālis に由来する。

【サザンクロス】
南十字星(みなみじゅうじせい)、または英語での通称サザンクロス(Southern Cross)としても知られる。この通称は、はくちょう座の中心部の別名「北十字星(Northern Cross、ノーザンクロス)」に対応して付けられたもの。ただし、小さい上に各星の明るさがあまり揃っていないこともあって、近くにある「ニセ十字」と間違えられることも多い。

α星・β星ともに、全天21の1等星の1つであり、それぞれアクルックス、ベクルックスと呼ばれる。

【南斗六星】
南斗六星のあるいて座
南斗六星(なんとろくせい)は、いて座の上半身と弓の一部からなる6つの明るい星の集まりである。位置とその形から北斗七星に対してこの名前が付いた。なお、ここでいう南北は天球上の南北であって地平から見える方位ではない。二十八宿の斗宿の別名。

日本の一部には、6星のうちマスに当たる ζ,τ,σ,φ; の4つの星を箕星(みぼし)と呼ぶ地方がある。

英語圏でも、北斗七星が柄杓星と言われるに対してこの6星もひしゃくに見られており、その形からミルク・ディッパー Milk Dipper(ミルクさじ)と呼ばれている。また、隣り合う γ,δ,ε,η の4星からなる箕宿とあわせてティーポット Teapot ともいうが、こちらは日本ではほとんど使われない。

【北斗七星】
北斗七星(ほくとしちせい Big Dipper)は、おおぐま座の腰から尻尾を構成する7つの明るい恒星で象られる星列のこと。北斗、北斗星、七つの星、七曜の星とも呼ばれる。柄杓の形をしているため、それを意味する「斗」の名が付けられている。日本では四三の星、七剣星とも呼ばれた。δ星メグレズ(3.3等)を除く6星は全て2等星であり、全天で60個しかない2等星の10分の1がここに集中していることになる。このため春の星空で目立ちやすく、世界各地で様々な神話が作られている。

【メグレス】
メグレス (Megrez) は、おおぐま座のδ星で学名はδ Ursae Majoris(略称はδ UMa)。北斗七星の中で唯一の3等星である。名前はアラビア語のالمغرز‎ al-maghrizに由来する。

距離は約81光年と考えられている。スペクトル型はA3V、表面温度約9,000Kの主系列星である。

絶対等級から言えば、実際はシリウスと同程度か若干明るい程度である。 中国名を文曲星といい、学問を司るとされる。


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