🇬🇧なぜ、イギリスが原産国のイヌが多いのか?

イギリスは畜産国であり猟の盛んな国だった


なぜイヌにはイギリスが原産国のものが多いのか―
その答は、イギリスは典型的な畜産国であること。そして、また、狩猟の盛んな国であり、鷹やイヌを共同使用しての猟、徒歩で1〜2頭のイヌを使っての猟、多数のイヌ集団にキツネを追わせ、ハンターは騎馬で集団をつくってこれを追従し観戦するスポーツ、すなわち貴族の伝統あるフォックスハンティングなど、狩猟の一つを取り上げてもその方法が多岐に渡るため、いろいろな性能を持つイヌが必要とされたのが原因です。
牧羊犬にあってはヒツジの群れを、オオカミや盗賊から守る番犬役のイヌ、羊群をまとめて自由に移動させるリーディングドッグ、牧羊作業に使う道具類を積んだ車を引くイヌなど、それぞれの役割に応じたイヌが必要なため、種々の品種を交雑し、新しい品種を生み出し、これを改良固定して、それぞれ特徴を持った品種を作出したために品種数は増えたわけです。
また世界との交易が盛んなため、イヌ、ウマなどの輸入が多く、広く世界に原種を求めることができるために必然的に品種数が増したのだという説もあります。
その繁殖の根幹を成すものは、伝統ある畜産民族の持つ育種技術でしょう。家畜の血統書はイギリスのサラブレッドに始まり、1971年ベークウェルによるジェネラルストックブックに始まります。ベークウェルの説は「家畜の改良は、近親繁殖と選抜にある」という非常に厳しい科学的な方法です。現世界の家畜繁殖の考え方はこの育種法が基礎になっています。イヌもこの例にもれず、計画的に血統配合をして現在でも休むことなく改良が加えられています。


ドッグショーの目的は品種の普及、改良、保存

そのためドッグショーと呼ぶ催しが行われるわけです。その目的は、品種の普及、品種改良、品種の保存です。ケネルクラブ(英国)の認定種数は143品種、準公認品種(公認されるための予備軍)は47品種と発表されています。(2003年現在)
これらのイヌたちはその使途目的により、7つのグループ(犬種群)に分類されて扱われています。ドッグショー(ビューティーコンテスト)なども、この分類に従って行われます。この分類は、まずスポーティンググループ(猟犬群)とノンスポーティンググループ(非猟犬群)に分け、さらに
スポーティンググループ

1G HOUND GROUP
ハウンドグループ(獣猟犬群)
2G GUNDOG GROUP
ガンドッググループ(鳥猟犬群)
3G TERRIER GROUP
テリアグループ(穴居害獣駆除犬群)

ノンスポーティンググループ

4G UTILITY GROUP
ユーティリティグループ(伴侶犬群 家庭犬)
5G WORKING GROUP
ワーキンググループ(作業犬群)
6G PASTORAL GROUP
パストラルグループ(牧羊犬群)
7G TOY GROUP
トイグループ(愛玩犬群)
のように分類します。
この分類は1863年にTHE KENNEL CLUB創立以来6グループでしたが、2000年に6グループのパストラルグループがワーキンググループより抜き出され、独立したグループを新設したわけです。
またイギリスが原産国でなくとも、その品種の改良にはイギリスの力が加わっているものがほとんどです。例えば、中国の宮廷の貴人の愛玩犬がアヘン戦争の戦利品としてイギリスに持ち帰られ、改良固定され、東洋的風格を強化された愛玩犬がペキニーズ(北京狗)であるように、イギリスによりその姿や猟能などを著しく改善された品種は世界の品種の約半数を占めるといえます。


絶滅したウルフハウンドをイギリスは見事に再現

さらに一度絶滅した品種を再現する繁殖も行っています。それはアイルランドのアイリッシュ・ウルフハウンドです。
アイルランドの牧羊業者はオオカミの被害が大きく、これを駆除するためI・ウルフハウンドを作出し、駆除対策に当たり、アイルランドのオオカミは跡形なく駆除に成功しましたが、I・ウルフハウンドは職を失い、徐々に衰退し絶滅の結果を見ました。
20世紀に入りこのイヌの絶滅を憂えた人達が、グレート・デーンやスコティッシュ・ディアハウンドなどを基礎に見事に再現を果たし、現在我々の見ることのできるイヌは、以前のイヌにも増した優れた体躯構成の、しかもコンパニオンドッグとして飼いやすい、おとなしい性格のイヌに再現しました。これはイギリス人のイヌに対する愛情とアイルランド魂のなせる術であると感動を覚えます。
その他、シェットランド島は家畜を始めとする動物が小型化し、がっちりとした骨太な体格になる環境です。
この環境による動物の体の変化は遺伝します。シェットランド・ポニー(馬)により代表される現象です。イヌでも小型化されたシェットランド・シープドッグ、短脚のテリア達をスコッチテリアと呼び、スコティッシュ・テリア、ダンディ・ディンモント・テリアなどを作りあげました。ヨークシャー・テリアなどの小型のテリアももともとはスコットランドの地犬をイングランドで改良したものです。
このように、イギリスの環境が種々のタイプのイヌの作出ができる条件を揃えていることも、イギリスが種々のタイプの品種を作出できる要因といえるでしょう。



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