ルーピン×スネイプ

【雨】
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【雨】


急に降り出した雨

少々肌寒くなってきた季節
雨が降ると余計に冷えた

「暖かい飲み物でも飲むかい?」

突然の雨に打たれ
随分と濡れて訪れた訪問者に
優しく声をかける

「いや結構!
我輩すぐにでも戻って途中の仕事を
仕上げなければいけないんでね」

差し出したバスタオルを怒りながら受け取り
いすに座りもせず今すぐにでも帰らせろと僕を睨みつける

「風邪をひく、服を・・・」

「かまわん!」

可笑しいくらいに警戒する君が愛しくてならない

こんなこと口に出したら
きっともっと怒るんだろうな

「・・・何をにやけている」

口に出さなくても怒らせてしまったようだ

「ごめん・・・」

黙って服の雨水を振り払う彼に言葉を続ける

「ごめん・・・僕が薬を取りにいけなくて
忙しい中面倒をかけてしまってその上風邪をひかせてしまったら大変だ
少し暖まったほうが・・・」

「かまわん!どうせまた濡れる」

髪から滴り落ちる水滴が
頬を通ってきつく締め付けられた首筋の服へと染み渡る

それをうっとり見ていた僕は
寒さでぶるっと振るわせた君の首筋を見逃さなかった

「ここに置いておくぞ
くれぐれも変なモノを混ぜて飲ま・・・触るな!」

後ろから肩に触れかけた僕の腕を弾かれながら
いっそう激しく睨み付けられた

「だって・・・風邪をひく」

すこしでも君に触れていたい僕の思いとは裏腹に
強く拒絶する君・・・

「さっきも言った様にまたすぐ濡れる
心配は無用だ!」

「雨がやむまでここにいなよ
会うのは久方ぶりなんだし」

「お前と積るような話は何一つない!
それとも何か、盛り付いたようにまた我輩を・・・」

「抱きたいよ!」

ストレートに言葉を返した僕の顔を少し驚いた表情で見返す

すぐに目線をそらしたが
今の発言に否定の言葉はまだ返ってこない・・・

ゆっくりと君の髪に触れ後ろから抱き寄せる


君の髪に残る水滴が僕の頬へとゆっくりうつり濡らす


「君を今すぐにでも抱いて暖めてあげたい」


耳元で囁き小さく反応した君の振るえは
寒さからではないようだ



少しずつ開放されていく君



僕を受け入れてくれるまでもうすこし



だからもう暫らく



雨よやまないでおくれ
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